7月下旬に豊岡市内に衝撃が走りました。
「2023年8月29日(火)をもちまして閉店させていただきます。」
我ら豊岡市民のデカ盛りの聖地「喫茶 リンド」さんからの突然の閉店のお知らせ。
TwitterやインスタグラムなどのSNSで、とてもたくさんの悲しみの声があがりました。
当ブログの記事は、筆者が直接足を運び、実際にいただいた上で、本当に「美味しい!」と思ったものだけを紹介しています。ポリシーについての詳細はこちらのページをご覧ください。
地元に愛された大盛りメニュー
「リンド」さんとの出会いは、もう30年以上前。
僕がまだ高校生だったころ、そのころは元コープデイズの場所に、協和会館という建物があり、ゲームセンターやボーリング上、飲食店が入る、複合施設になっていました。
その中の一角に「リンド」さんはありました。
激しい部活の後に、お腹をすかせた僕たちにとっては、格安で大盛りのご飯がいただける、とてもとてもありがたいお店だったのです。
当時はまだあった、焼きそば【大】が大好物で、焼き飯【大】とあわせて、本当によくいただいていました。
なので、原点に帰り、最後はやっぱり「焼き飯【大】」でしょ!
というわけで、朝から力いっぱいお腹を減らせて、最後の「リンド」さんを満喫させていただきました。
閉店のアナウンスがあってからは、多くのファンが押しかけ、お昼時は連日大行列。
僕の大阪のお客さんも「それは行かないと!」と言って、わざわざ大阪からカレーを食べに来てしまうほど。
僕が伺った日もお昼前でしたが、お店の外まで行列ができていました。
20分ほど並んでようやく入店。
食べるものは「焼き飯【大】」と決めていましたが、他にも名残惜しいメニューがたくさんありますのでトッピングで「唐揚げ(3個)」をあわせてオーダーしてしばし待ちます。
他の席からも「閉店するのは残念だ」「これがもう食べられないんだぞ」というような会話が聞こえてきました。
カレーもよく食べたな、トンカツライスもハンバーグも美味しかったな、なにげにミックスサンドやホットケーキも美味しいんだよなぁ、など今まで食べたものを思い出しながらメニューを見ていました。
そして到着したいつもの「焼き飯【大】」。
何度見てもやっぱりすごい迫力。
米がこんなに山盛りなビジュアルの食べ物ってそうそう見たことがありません。
ラスト「焼き飯【大】」いただきます。
いつも通り美味しくて、お腹もすいていたので、前半戦は快調、良いペースです。
トッピングでオーダーした唐揚げも届き、交互にいただきます。
唐揚げもでっかいです。
熱々の揚げたてで油もジューシー。
そう言えば、奥さんや子どもたちも食べたい、って言うてたな、と思い出し、テイクアウトで唐揚げを2セット追加でオーダー。
僕のテーブルは、唐揚げが9つ。
一人唐揚げパーティー状態。
本当はテイクアウトはもう受け付けていなかったらしいですが、トッピングでオーダーしたものを持ち帰るのはOKとのことでしたので、持ち帰り用のタッパをいただき、唐揚げをつめました。
でっかい唐揚げが6個。
夜に家族でいただきましたが、みんな美味しい!と言っていました。
揚げたてはもっと美味しいんだぞ。
「焼き飯【大】」は3/4を過ぎたくらいから、満腹でなかなか進まなくなります。
これはいつも通りなので想定内。
ここからは、漫画を読んだり、スマホを見たりしながら、ちびちびいただきます。
ちびちびいただいている間も、あと少しだなぁと感慨深くなりながら、最後までじっくり味わいました。
というわけで最後の「焼き飯【大】」も無事完食。
食後のドリンクは、口の中をさっぱりするために「レモンスカッシュ」です。
こちらも度々いただいたドリンクですね。
レジで「今日の焼き飯も美味しかったです」と感謝の言葉を。
食べ終わったときも、店内は満席で、駐車場も満車でした。
もう一回くらい行きたいな、と思ってましたが、結局これが最後の「リンド」さんになってしまいました。
惜しまれつつも8月29日に閉店。
最後の日も大行列だったそうです。
本当に人気のお店だったんだな、と改めて思いました。
50年もの間、大盛りの美味しいご飯をありがとうございました。
「喫茶 リンド」を再び開く後継者を募集
閉店して寂しいなぁ、って思っていたところにこんなニュースが…!!!
創業50周年の節目に閉店された「喫茶 リンド」さん。
あまりにも反響が大きかったことで、なんとオーナーの森垣さんは、「建物と設備は無料でお譲りします」と、後継者を募集されることになりました。
土地は借地なので賃料は必要だそうですが、建物や調理器具、食器等の設備一式と「喫茶 リンド」という屋号、いままで提供されていたメニューやレシピをすべて無料で譲渡するそうです。
募集は、2023年11月末まで。
ここまでに後継者が現れなかったら、店舗を取り壊して全ての幕がおります。
誰か引き継いでくれませんかね。切実に。
もしご興味がある方がいらっしゃれば、「継業バンク」さんまで。